●日本港湾建設の理念は?
『従業員の幸福(物・心)が循環できることを追求すると同時に、人と社会の進歩発展に貢献すること』を理念として掲げています。
仕事をしていると幸せを感じる、そんな環境、そんな人生が誰にとっても理想ではないでしょうか?
当社は管理機能を持つ本社と、いろいろな環境下にある現場があり、それぞれに働く条件や人間関係は異なります。年齢差、地域差など違いばかりの中で、いかに人間関係をうまく作り、良い仕事ができるか。それはそんなに簡単なことではないと思っています。でも皆で同じ理念を共有して前に進んでいけば、必ず幸福につながると信じています。物理的にも精神的にもみんなが幸福と言えるような会社づくり、そして社会づくりを目指していきましょう。
 



●社長ご自身のご経験から、若手社員に向けてアドバイスをお願いいたします
私は現場育ちの技術屋です。42歳で日本港湾建設の関連会社の小島組に入社し、55歳まで現場で仕事をし、それから60歳までは大阪で工事部長を務めました。
60歳を過ぎてから管理職の仕事に就き、今にいたります。若い時は貧乏を経験したこともあって(笑)、まさか自分が人の上に立つ管理職になるとは思っていませんでした。これも人生なのだな、とこの年齢になって思います。人間は最後「プラスマイナスゼロ」になるのだ、と。苦労の後には安楽があるし、憂いがあれば歓びがある。だからこそお互いに支え合って助け合って、ともに仕事人生を歩んでいきたいのです。
私自身がそうやって助けてもらいながら今まで進んできましたから、新しく当社に入社される方とは、共に手を取り合っていきたいと思います。
 

●学生の皆さんへ
当社は浚渫という特殊な技術を持った企業体です。島国である日本で海洋事業をおこなうためになくてはならないのがわたしたちの仕事。相手にするのは、海、つまり自然です。
自然を前にして浚渫工事を進めていくのに必要なのは、万能な対応力と決断力。我々はその特殊な技術と感性を積み重ねて磨いてきたスペシャリスト集団です。浚渫という技術がこれからの日本経済を、世界を動かしていくはず。浚渫のスペシャリストとして、一緒に世界へと船出しましょう。
 










●日本港湾建設の求める人材像は?
とにかく元気のある方!明るい方!それが第一条件です(笑)。
自分の目標のために、自分が心地よくなるために、どこをどうしたらどうなっていくだろう?と考え、目一杯努力して工夫しているような人と出会いたいと思っています。そんな人は、会社を良くする、もっと価値ある仕事を求めて努力する人のはずですから。
そして笑って過ごせる人!どんな仕事も悲しく辛いことはあります。それでもみんなと普段から楽しく笑って過ごしていれば、仲間が助けてくれるし、事態は好転していくものです。実は私自身が新入社員の頃に会社を辞めたいと思い「こんなに会社ってつまらないものなのか?」と先輩社員に聞いたことがありました。
その時、次の仕事が見つかっていないならもうちょっと頑張ってみたら?とアドバイスもらって気持ちを落ち着かせることができ、そのまま30年が経ちました(笑)。
強い人間などいないんです。誰もが周りの人間関係に助けられて生きていくんですね。そんな私の経験値も生かして、面接ではいろいろな話を聞きたいと思います。
 



●日本港湾建設の魅力とは、何だと思いますか?
島国の日本では、他国からの物資に頼らざるをえないため、海を整備して海路での物流を確保し、大きな船が通行できる港を作っていきます。
遠浅の海岸が多い日本では、我々のような海洋土木業によって海路が整備され、物流が滞ることなく様々な物資を輸出入することができます。ゆえに、海洋土木業は一般の人には知られていないとはいえ、実は生活に密着した仕事であると言えます。
そして当社のグラブ浚渫船に特化した技術は企業としての魅力であり、いちばん大きな特徴でもあります。海に溜まっているヘドロを掘って、土と水に分解して、土を埋め立てるという浚渫の技術は、日本が世界に先駆けて確立しているもの。決して大げさではなく、世界に通用する技術力が、日本港湾建設の誇りです。
 

●入社後の教育システムについて教えてください。
新卒入社の方には外部セミナーなどにも参加していただきながら、一般教養や社会のマナーなどを学んでいただきます。工事部希望の方には、一般教養などベーシックな教育を受けてもらいながらも、なるべく早く現場に出ていただきたいと考えております。なぜなら陸と海では、感覚がまったく違うからです。
海の上では、わたしたちは“浮かんで”います。これは陸の上で生活していては決して理解できることではありません。甲板の上を歩くだけでも、陸と同じ意識では怪我をする危険性もあり、海の上の感覚に早く慣れてもらうことがなにより大切だと思います。
そして、水平線の向こうから上がる太陽を自分の目で見て欲しい。海の上にいる自分を実感し、きっと感動を覚えるはずですから。
 

●学生の皆さんへ
頭で理解していたつもりでも、実際に仕事を経験すると感じ方や考え方に変化が出るのは当たり前のこと。会社や仕事に合うか合わないかは、肌で感じてもらえばいいと思っています。
体験してみないとわからないことが世の中にはいっぱいありますから。まずは社会というものがどんなものなのか知って欲しい、感じて欲しいと思っています。
だからこそ、入社するまでに、今の自分をしっかり見つめ直しておいて欲しいのです。学生の自分は何を思い、何を考えているのか分析してみてください。そして社会に出てからその考え方がどんな風に変化していくのかを認識してください。あなたが成長するきっかけは、その変化にあると思います。










●お仕事内容を教えてください
中工丸という船の甲板員として船と陸にまつわるいろいろな仕事をしています。船が港に停泊している時は船の整備が中心です。外回りにできたサビを落とし、磨いてペンキをかけ、重機の整備をしたり、ワイヤーの交換や整備をしたりと船を愛でる気持ちでメンテナンスに励みます。
現場での仕事の時は浚渫の工程の一部としてオペレーターとやりとりしながら海底を掘り、掘った土は別の船に入れる作業をします。最近重機の操作を覚えつつありクレーンの資格をとりましたので、これから仕事の幅はどんどん広くなると思います。クレーン資格取得は会社で支援していただけるのでとてもありがたいです。

 



●日本港湾建設を選んだ理由を教えてください
私は宮古島出身で父は漁師をしていることもあり海は生まれた時から身近な存在です。前職も海にまつわる仕事だったということもあり、海で仕事ができるということに親近感がありました。
ちょうど先輩が日本港湾建設の関連会社に就職していてその先輩から誘われました。最初は浚渫のことはもちろん、専門用語がわからず何も知識のない状態でしたが、気になることはどんどん聞いていいよと言われてすぐになじんでいけたと思います。
福利厚生が充実しており、休暇もまとまってとれることなどの条件はとても魅力的でした。
大好きな海で仕事ができて幸運だったと思います。

 

 

●会社の雰囲気、社風など教えてください
現場に出たら集団生活になりますので会社の人とは長い時間を一緒に過ごします。家族とは違いますが、家族に近い関係性になりますので、お互いに助け合うという気持ちが自然に生まれていきます。困ったことわからないことは、とにかく聞くどんどん聞く、という姿勢でいます。
休みの日は思い切り解放されるので、のんびり過ごします。今は蒲郡に住んでいますので、見聞を広める意味でも有名な観光スポット巡りをしたり、友人と美味しいものを探して食べ歩いたりしています。
食べるといえば、船には専属の料理長の方がいるので乗船中は毎食美味しい食事を作ってもらえます。おかげで入社してからちょっと体重が増加傾向にあるので、美味しすぎるのも考えものですね(笑)。

 

●学生の皆さんへ
私は浚渫のことも専門知識も全くない状態で入社しました。正直に言ってかなり不安はありましたが、現場で先輩たちが丁寧に教えてくれるので、そんな不安もすぐに吹き飛び、慣れていきました。現場ごとに感覚も専門性も少しずつ違うため、事前に勉強するというのも難しいのです。だからあまり難しく考えずとにかく会社に行ってみる、現場に出てみる、といった感覚で気軽に訪問してみてください。