●日本港湾建設の求める人材像は?
とにかく元気のある方!明るい方!それが第一条件です(笑)。
自分の目標のために、自分が心地よくなるために、どこをどうしたらどうなっていくだろう?と考え、目一杯努力して工夫しているような人と出会いたいと思っています。そんな人は、会社を良くする、もっと価値ある仕事を求めて努力する人のはずですから。
そして笑って過ごせる人!どんな仕事も悲しく辛いことはあります。それでもみんなと普段から楽しく笑って過ごしていれば、仲間が助けてくれるし、事態は好転していくものです。実は私自身が新入社員の頃に会社を辞めたいと思い「こんなに会社ってつまらないものなのか?」と先輩社員に聞いたことがありました。
その時、次の仕事が見つかっていないならもうちょっと頑張ってみたら?とアドバイスもらって気持ちを落ち着かせることができ、そのまま30年が経ちました(笑)。
強い人間などいないんです。誰もが周りの人間関係に助けられて生きていくんですね。そんな私の経験値も生かして、面接ではいろいろな話を聞きたいと思います。
 



●日本港湾建設の魅力とは、何だと思いますか?
島国の日本では、他国からの物資に頼らざるをえないため、海を整備して海路での物流を確保し、大きな船が通行できる港を作っていきます。
遠浅の海岸が多い日本では、我々のような海洋土木業によって海路が整備され、物流が滞ることなく様々な物資を輸出入することができます。ゆえに、海洋土木業は一般の人には知られていないとはいえ、実は生活に密着した仕事であると言えます。
そして当社のグラブ浚渫船に特化した技術は企業としての魅力であり、いちばん大きな特徴でもあります。海に溜まっているヘドロを掘って、土と水に分解して、土を埋め立てるという浚渫の技術は、日本が世界に先駆けて確立しているもの。決して大げさではなく、世界に通用する技術力が、日本港湾建設の誇りです。
 

●入社後の教育システムについて教えてください。
新卒入社の方には外部セミナーなどにも参加していただきながら、一般教養や社会のマナーなどを学んでいただきます。工事部希望の方には、一般教養などベーシックな教育を受けてもらいながらも、なるべく早く現場に出ていただきたいと考えております。なぜなら陸と海では、感覚がまったく違うからです。
海の上では、わたしたちは“浮かんで”います。これは陸の上で生活していては決して理解できることではありません。甲板の上を歩くだけでも、陸と同じ意識では怪我をする危険性もあり、海の上の感覚に早く慣れてもらうことがなにより大切だと思います。
そして、水平線の向こうから上がる太陽を自分の目で見て欲しい。海の上にいる自分を実感し、きっと感動を覚えるはずですから。
 

●学生の皆さんへ
頭で理解していたつもりでも、実際に仕事を経験すると感じ方や考え方に変化が出るのは当たり前のこと。会社や仕事に合うか合わないかは、肌で感じてもらえばいいと思っています。
体験してみないとわからないことが世の中にはいっぱいありますから。まずは社会というものがどんなものなのか知って欲しい、感じて欲しいと思っています。
だからこそ、入社するまでに、今の自分をしっかり見つめ直しておいて欲しいのです。学生の自分は何を思い、何を考えているのか分析してみてください。そして社会に出てからその考え方がどんな風に変化していくのかを認識してください。あなたが成長するきっかけは、その変化にあると思います。